本当に良いサッカー指導者(選手)になるには

サッカーを指導するにあたり自らが感じた本当に大切なことを発信し、それが日本サッカーの成長に少しでも繋がってくれるように

考えてプレーしてはいけない!

 

 

先に誤解を招いたくないので説明するが、考えてプレーすることが全く必要ないということではない

 

ある一定の技術レベル、メンタルレベル、戦術レベルに達したとき、もしくは自分以上の選手、チームと対戦すると考えてプレーすると必ず失敗する

 

なぜかというと、考えることでプレーに迷いが生まれ判断が遅れ、技術に判断にミスが生まれやすいからだ

 

だから考えてプレーしてはいけない


試合の笛が鳴ると頼れるのは自分の感覚と経験だけだ


それ以外のことを考えると必ずミスが起こる
自分のありのままのプレーを見せることこそが、自分の100%が出せてチームの勝利にも繋がる

 

試合中によく考えなさい、考えてプレーしなさいと聞くが表面的にだけ聞くとそうしない方がいい場合が多い

 

ここでなぜあえて表面的にはと付け加えたかというと、考えてプレーすることは成長には不可欠な順序だからだ

 

何もずっと、常に考えてプレーしてはいけないわけではない

 

育成年代なんて考えてプレーしないと上手くならない場合がほとんどだ

 

むしろ考えささない指導者は育成年代でやるべきではない

 

つまり、考えてプレーすることのデメリットを指導者が理解し我慢しているか、さらに結果的にどうなってほしいから今考えさせているというところまで、指導者が考えないといけない

 

それの延長線上にあるものが、考えてプレーしてはいけないである

 

考えてプレーすると、どうしてもプレーが遅れる


考えてプレーするには、状況認知→分析→選択→決断→実行というサイクルが不可欠だからだ

このサイクルを行うと必ずプレーは行わない時より遅れるし、ミスが生じやすい

 

これを指導者が理解し、その考えた結果のミスを我慢、もしくは好意的に思えてるかどうかが非常に重要である

 

さらになぜこのサイクルが起きてプレーに遅れが生じるのに特に育成年代では、考えさせた方がいいかと言うと、このサイクルを徐々に早くし、意識的ではなく無意識的にこのサイクルをたどるようにすることが目的ということを指導者が理解しないといけない

 

よく中村俊輔が身体が勝手に動いたというが、これは考えてプレーすることが習慣付き、無意識にそのプレーができるようになった結晶である

 

結果的に無意識にプレーしてほしいがために今意識的に考えさせているということを、理解している指導者がどれだけいるか

 

育成年代では特に重要である

 

考えてプレーしてはいけない


ただし、考えてプレーさせないために今考えさせる、意識させるということが重要である

 

これができるときこそ、子供が上手くなったと言える瞬間であり育成年代の指導者が評価される部分だと感じる