(必読)サッカーコーチが練習で気を付けなければならないこととは
25年ほど前にJリーグが開幕して以来、一時人気が低迷していた時もあったが、今ではサッカーは人気スポーツとしての地位を確立してきた
それと同時にサッカーのコーチという職業も生活ができるレベルにまで、稼げるクラブも増えてきた
ということはサッカーのコーチを職業にして生活している人がいるということだ
Jリーグ開幕当時では考えられなかったことである
コーチは企業に所属しながら、会社で働いた後に練習に行くことが普通であった
さらに日本にも指導者ライセンス制度ができて、指導を学べる場も増えてきている
日本サッカー協会だけでなく、スペインで学んできたコーチの講習会や、元日本代表コーチの公園など、勉強をできる場がたくさんある
ある動画サイトを開けば、バルセロナやバイエルンミュンヘンのトレーニングメニューもすぐに観れるようになった
多種多様な本もでてきて、知識を頭に入れることは本当に容易になった
だが本当に子供を指導するうえで、大事なのは練習メニューではない
練習メニューが1番ではない
今ではすぐに海外トップクラブの練習メニューや、Jチームの練習メニューなどが知れる時代になった
2014年ワールドカップではスペイン代表の躍進により、ポゼッションサッカーという言葉が日本中に広まったり
では、そのスペイン代表の練習メニューやバルセロナやバイエルンミュンヘン、Jチームの練習メニューをそのままやっていると本当にうまくなるだろうか
答えは、絶対にならないである
これはもう断言できる
絶対にどこかの練習メニューを「ただやるだけ」ではうまくならない
理由は多々あるが、一つはそのトレーニングはある目的によって行われているもので、その目的を理解していなければ、何がキーポイントで何を観て、どう改善してということがわからないからである
バルセロナやバイエルンミュンヘンがしている「ロンド」はただ遊んでいるわけではない
ボールが来る前の身体の向き、イメージ、身体の準備、心の準備、相手DFとの駆け引きによりその自分のプレーを変更できる準備など目的は多々ある
さらには、海外では普通に行っていることだが一人一人の活動量を週末に控えている試合のために調整したりしている
だから8vs2など試合では起こらない状況をあえてしたりしている
要は、真似をしてはいけないわけではなく、そのトレーニングに目的を持たせそれを達成できるように導くことができればいいのだ
指導対象を見極める
私たち子供を扱っているコーチはバルセロナの選手を扱っているわけでもなく、Jリーグのチームの下部組織を指導しているわけではない
さらには低学年を指導しているコーチや幼児を指導しているコーチも多々いると思う
その中で必ずと言っていいほど大事なことがある
それは指導対象を見極めたうえで計画することである
指導対象の技術レベルはどこにあるか、戦術レベルはどこにあるか、どの程度のモチベーションなのか、性格は、地域性は、友達関係は、など様々に見極めないといけないことがある
それを見極めたうえで、今は身体の向きがが必要で「ロンド」からそれを獲得させようとなるなら、「ロンド」をすればいい
だが、バルセロナが「ロンド」をしているからそれをすればうまくなるだろうとなってはいけない
一番大事なのは今、指導をしている子供を観ることだ
バルセロナがしているからとか、日本代表がしているからとか、日本代表にこれが足りないからとか、元日本代表コーチがこんな話をしていたからとか、自分がドリブルが好きだからとか、そんなのは関係ない
今指導している子供にとって何が必要なのかを見極めることこそ、サッカーのコーチに必ず必要なことなのである