指導論に正解はない
型を作ること
最近のトレーニングでは、常に疑問を抱きながら行なっている
その理由は多々あるが、自分の指導方法というものを改め直し、進化させようと試みているからである
今まで私は、サッカーとは自由なものでコーチや指導者から矯正されるものではなく、自らが正解を導き出しピッチ上で、考え、感じることが大切という考えであった(これは正直今も完全に思っている)
がしかし、指導者たるもの選手と同じく常に進化し向上しなければいけない
選手にうまくなるために努力しろ、もっとサッカーいっぱいやろう、などと言っている自分が、現状維持ではいけなくて、常に指導者が進化しなければならない
なぜかというと選手、子供は非常に敏感な生き物で指導者が目をキラキラさせていると、子供も自然とそれに近づき、指導者が良い例を出していると自然とそのようになっていくものであるから
こればっかりは理論的には正直わからないが、今までやってきて経験がそう教えてくれていると感じる
このようなことから、今回私は少し大きな変化を試みている
それはいわゆる型や形、ある一定の状況に基づいた練習をすることだ
例えばビルドアップのシーンでもツートップで来る相手もいればスリートップ、など様々な状況がある
その状況に遭遇した時にできるだけスムーズに解決できるよう、トレーニングで予行練習しておくのだ
考える要素が何もなく、どうすればいいかわからない状況が多々ある中、トレーニングでこの場面あったぞ?ということから解決の糸口を探していくということだ
ここ1ヶ月くらいそのようなトレーニングを行いつつあるが、正直上手くいきすぎてびっくりしている
うまくいくというのは、結果も出ているし選手がうまくなっているのでは?と感じるからである
例えば以前では奪われていたピルドアップのシーンでもスムーズに前進することができたり、狙い通りの守備を行いボールを奪うことに成功しているからである
これだけを見ていると以前より断然良くなっていると思ってしまうが、本当にそうなのだろうか?と疑問にも感じている
困難な状況に差し掛かった時の解決がより簡単になり、以前よりゆっくり相手を観ること考えること、感じることが少なくなっている気がしていて‥
目先の結果や成功にとらわれすぎているのではないのか?など常に疑問を抱きながら試合やトレーニングを行なっている
ただサッカーの指導にも正解はなく、常に迷いながら行うから進歩するものだとも思うので、この疑問は良い方向に導いてくれるものだと確信している