本当に良いサッカー指導者(選手)になるには

サッカーを指導するにあたり自らが感じた本当に大切なことを発信し、それが日本サッカーの成長に少しでも繋がってくれるように

解決!練習メニューに悩むサッカーコーチが読むべき8冊の本とは

子供がサッカーの上達をするためには様々なことが必要である

その中にはサッカーが好きな気持ちや、うまくなりたいという心という子供が必要なことと、どんなトレーニングをするのか、どんな指導をするのか、どういう風に子供と接するのかという、コーチがやらなければいけないこともある

どちらも必ず必要なものであるが、どちらかというと後者であるコーチがしなければいけないことのほうが大切である



私もサッカーのコーチとしてもっと子供をうまくさせたいと考えているので、本を読んで勉強している

その中で、ぜひサッカーのコーチをしている人や、ボランティアでコーチをしている人、子供の保護者などに読んでほしいと思った本があるのでいくつか紹介する

サッカーの新しい教科書

サッカー新しい守備の教科書 優れた戦術は攻撃を無力化させる [ 坪井健太郎 ]

価格:1,728円
(2017/6/16 16:26時点)
感想(1件)

この本はスペインで今現在もコーチとして活躍している坪井健太郎氏による、生きたスペインサッカーが紹介されている

坪井氏はスペイン指導者ライセンス保持者であり、そのスペイン指導者学校で学んだスペイン流指導方法、サッカーとは何か、戦術とは何か、個人技術とは何かなどということが詳しく書かれている

特にボールをもらう動きには複数の種類があって、そのエリアや目的によってそれを使い分けるという話を聞いたときは、スペインの戦術的な細かさ綿密さなどが深く伝わってきた
と同時に、それを知りたいという気持ちになり思わず購入していた

読んでいくと、今まで日本にいては聞いたこともない戦術的なことをたくさん知れた


まさに日本に居ながらスペインサッカーを勉強できているようなものである

ただこれを読んだからと、スペインサッカーを完全に知った気になることはしてはいけない
常に進化するのがスペインサッカーであり、実際に毎年、スペイン指導者講習会の内容が変わっているという

その入り口を知るキッカケとしてぜひ活用してもらいたい


サッカーの新しい守備の教科書

サッカー新しい守備の教科書 優れた戦術は攻撃を無力化させる [ 坪井健太郎 ]

価格:1,728円
(2017/6/16 16:29時点)
感想(1件)

この本は上記のサッカーの新しい教科書の続編になるもので、守備に特化した内容となっている
それゆえに前巻よりもっと守備について深く入り込んだ内容となっている

というのも著者の坪井氏は日本サッカーの問題点として守備を大きく取り上げていて守備のレベルをもっと上げることが、今後の日本の成長にかかせないものと述べている

例えば、日本のサッカーではカバーのカバーという戦術的アクションが存在しない
相手に抜かれた選手に対して、カバーの選手が入り、その抜かれた選手がどこに戻るのかというアクションである


この他にも多々あったが、どれも日本では曖昧になっていた表現を見事に言語化し、それをトレーニングや指導に落とし込みやすいように綴られている

今指導しているチームで失点数の多さや、あまり連動してボールを奪えていないなと感じているコーチはぜひご一読を!


セットプレー最先端理論

元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論 得点力+30%/ジョバンニ・ビオ/片野道郎【1000円以上送料無料】

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(2017/6/16 16:30時点)
感想(0件)

私は指導しているチームでふとセットプレーをやろうと思ったときに、あれ、どうやってセットプレーって指導するんだろう、まずセットプレーってどんな理論があるんだろうと疑問に思った時に読んでみた

セットプレーのすべてが詰まっているんじゃないかと思うくらい新しい知識がどんどん入ってきた
さらにこの本の内容を語っているのが、世界で初のセットプレー専門コーチという役職についたジョバンニ・ビオという人物である

彼は「セットプレーは年間15得点あげるFWと同様の効果があるもの、それはセットプレーだ」「セットプレーは試合の中のもう一つの試合」という言葉を残している

その言葉は彼の経歴を観れば一目瞭然で、イタリア、イングランド、UAEなどで就任したチームのセットプレー得点率を必ず向上させてきた


ゾーンDFとマンツーマンDFの強みと弱みと攻略法などオーソドックスなものもあれば、セットプレー時に2-8-0というフォーメーションを使うなどという聞いたことのないような、ことも書かれている


セットプレーの得点率向上や、セットプレーの戦略、戦術、技術を知りたい方はぜひ読んでください!
セットプレーの本では本気で1番良いです!


子供が自ら考えて行動する力を引き出す 魔法のサッカーコーチング

子どもが自ら考えて行動する力を引き出す魔法のサッカーコーチング ボトムアップ理論で自立心を養う/畑喜美夫【1000円以上送料無料】

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(2017/6/16 16:31時点)
感想(4件)

最近チームビルディングの中にボトムアップ理論という方法が大きく取り上げられてきた
著者の畑喜美夫氏はこのボトムアップ理論のパイオニアのような存在であり、この理論で全国大会優勝という結果も導いている

ボトムアップ理論とは、「選手が主役」「選手の自主性を向上させる」「自立」というキーワードがあり、コーチや先生があれこれ指示して行動を促すのではなく、選手達自身で問題を解決するように促すというものである

ここで重要となってくるのが、コーチや指導者の役割である
何もしないわけでなく、選手たちが良い方向へ進んでいくためにファシリテーター(方向を修正する人)となることが重要なのである

そのファシリテーターの役割や方法、またどんな言葉で接することが良いのかなどボトムアップ理論の全貌がこの本には書かれている

もちろんボトムアップ理論だけが素晴らしいわけではないが、一つの知識として頭に入れておくことが必ず子供のためになると思う


サッカー上達の科学

サッカー上達の科学 いやでも巧くなるトレーニングメソッド (ブルーバックス) [ 村松尚登 ]

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感想(3件)

著書の松村尚登氏はスペインリーガエスパニョーラのバルセロナで指導経験もある、スペインでの指導経験が豊富な数少ない日本人指導者である
そんな世界最高の育成メソッドを持つバルセロナで指導経験のある指導者が、その体験をもとに日本人に合わせた指導方法を紹介している

スペインの指導方法について書かれている本はいくつかあるが、その中で日本人らしい、日本人の良さを生かすためにはという観点がより濃い内容となっている
この本は知識として頭に入れるだけでなく、実際に指導現場に生かせるトレーニングなどを紹介している点も非常に良い点である

例えば、あれこれスペインで勉強してきたが結局、リフティングやコーンドリブルの大切さに行き着いたことや、ボールを扱うために様々な観点(動き方、関節、視野)からプレーを分析している点など、実際に今現在取り入れている練習方法が多々あると思うが、それをどんな意図でやることで子供が成長するのかなど

日本人がより日本人らしさを生かすためにスペインメソッドを取り入れながら、成長させていくということである

サッカーの練習メニューなどで悩んでいるコーチ、お父さんコーチなどはぜひ読んでみてください!



運動神経のいい子に育つ親子トレーニング

運動神経のいい子に育つ親子トレーニング/三木利章【1000円以上送料無料】

価格:1,512円
(2017/6/16 16:33時点)
感想(0件)

この本では、より小さい子供に対して活用できることが多く書かれている
ゴールデンエイジ(5歳~12歳)と呼ばれる、脳と身体と神経が著しく発達する時期に運動神経の良し悪しが決まるという考えから、サッカーのコーチだけでなく、保護者の方でも簡単にできるお家遊びなどの例もわかりやすく描かれている

一般的にスポーツには心技体が必要だと言われているが、この本にはそれにプラスα頭が必要だと書かれている

それは、頭(脳)からの指令により身体は動いているので、頭からの指令の速さや正確さによって、身体がいつどんな動きになるのかという考え方である

どちらかというとこれは、サッカーの戦術や技術的な要素ではなく、最も土台、根幹となるサッカーの動き作りについて書かれていて、あまりフォーカスされない点ではあるがサッカーにおいて最も必要な点と言っても過言ではないくらい大事なことである

最近ライフキネティックという脳に刺激を与える方法が、サッカーでも多く取り上げられている
2014年にブラジルワールドカップを制したドイツ代表でも取り入れられていることだ
私も色んなカテゴリーの選手を扱っているが、中学生でも楽しく取り入れられている

そのライフキネティックの基礎となることが書かれていて、さらに子供向けに楽しい練習メニューも紹介されていて、特に幼児や低学年を扱うコーチはぜひ読んでいただきたい!


重心移動だけでサッカーは10倍うまくなる

重心移動だけでサッカーは10倍上手くなる/鬼木祐輔/ナイスク【1000円以上送料無料】

価格:1,296円
(2017/6/16 16:35時点)
感想(0件)

この本ではサッカーの戦術や技術という観点ではなく、移動というサッカーをするにあたって必ず必要とする視点から書かれた、新しいサッカーの本である

サッカーは脚でボールを扱いながら脚で移動をしなければいけないスポーツであり、ボールを扱うことに意識を置きすぎることによりスムーズにボールと一緒に移動できないことが多々ある

だが、結局は移動がスムーズでないと次のプレーに早く移れない
脚の遅い選手と移動がスムーズでない選手はイコールではない

例えば、元日本代表の遠藤保仁選手は脚が遅いが移動はスムーズである
というのも彼は、トラップをしてからすぐにパスができる(すぐに脚がでる)

このような選手は移動がスムーズと言える

この本では体重移動と重心移動という2種類に移動を分類していて、その重心移動を行える選手こそスムーズに移動できる選手であり、重心移動をできるようになる練習メニューなどが連続写真にて非常にわかりやすく書かれている

実際にここ半年ほどこの本に書かれているメニューを参考に練習をしているが、半年前と比べ物にならないほどスムーズに移動できるようになっている


サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド

サンフレッチェ広島のサッカー育成メソッド [ サンフレッチェ広島 ]

価格:1,404円
(2017/6/16 16:36時点)
感想(0件)

日本で最も選手の育成に成功しているクラブと言ってまず思い上がるのが、サンフレッチェ広島とガンバ大阪であろう
そのサンフレッチェ広島の選手育成の真髄が詳しく書かれている本である

サンフレッチェ広島と言えば、森崎兄弟、柏木陽介、槙野智章、森脇良太、浅野拓磨など元日本代表から現日本代表まで幅広く良い選手を輩出しているクラブである
特に選手育成に定評があり、トップチームで常にユース出身者や高卒で獲得した選手が活躍しているイメージがある

その選手育成で特に重要視しているとことは「選手の力を100%引き出すこと」「成長スイッチを押すこと」である

おそらくこのように考えているコーチは多々いると思うが、それの具体的な方法や選手を評価する際の項目など非常に細かく説明されている

この機会にぜひサンフレッチェ広島の育成メソッドを学んでみては?



以上が私がおすすめするサッカーコーチが読むべき本です!

本の良いところは、書き記されているということで何度でも読み返せることですよね!

講習会では聞くことに必死になるあまりメモできないので、本だとその辺は楽ですよね(^^)/