本当に良いサッカー指導者(選手)になるには

サッカーを指導するにあたり自らが感じた本当に大切なことを発信し、それが日本サッカーの成長に少しでも繋がってくれるように

ストライカーはどうやって育てるの?



最近の世界のサッカーは目まぐるしい成長を遂げていて、科学の進歩とともに数年前ではわからなかったことが、今ではすぐにわかるようになってきている

それは、選手の走行距離や、スプリントの回数、パス回数、パス成功数、1vs1の勝率、空中戦の勝率、右足と左足の頻度、ピッチのどのあたりにいることが多いか、どの選手にパスを出す傾向が強いかなど様々にある


さらにはそれは試合中だけでなく、毎日のトレーニング中にもその分析が行われるようになっている


レアルマドリードなどでは、その日の練習中の個人動画が選手の携帯に送られてくるほどだと言われている


その進歩はすさまじいもので、サッカーの進化を促している要因ではあるが、少し寂しい思いもある



それは以前なら評価されていた選手が、評価されにくい傾向にあることだ

ボックスストライカー


ファン・ニステルローイ 06-07 全25ゴール ラ・リーガ 得点王列伝



今ではほとんど見られなくなったボックスストライカーはその典型である

相手のペナルティエリアに入るまではほとんどピッチをさまよっているだけであり、何も関与しない

ただ、ひとたびペナルティエリアに入るとピッチで最大の輝きを見せる

私の大好きなプレーヤーの一人である、元オランダ代表ルートファンニステルローイはその代表格である

彼はボックス内に侵入すると、相手から必ずマークをされているにも関わらず、それを強引に力でねじ伏せる時もあれば、マーカーも気づかないほど自然に気配を消し、点が取れそうなタイミングをじっと待つこともある

それはとにかく点を取ることのみを考えているからである

小さい時から、点を取ることで評価をされてきた選手なのであろう

そうでなければあんな選手は生まれない

日本には生まれにくいストライカー

いつも日本には良い中盤の選手はいるが、点を取る選手がいないと言われている

その理由の一つに日本人の国民性がある

日本人は結果よりもその過程や努力のほうが評価される

サッカーでも同じで、点を取る選手ではなくアシストする選手
走らずに点を取る選手より、走る選手

が選ばれがちである


育ちにくい育ちにくいとずっと言っているのではなく、育ててみよう本物のストライカーを

おそらくそれは選手にサッカーを教えていてもいつまでたっても育たない

ファンニステルローイがサッカーを教えてもらって点を取るようになったのか?

そうではない、彼の個性をつぶさずに長所だけを観て、評価してきたからこそあんな化け物が生まれるのである