本当に良いサッカー指導者(選手)になるには

サッカーを指導するにあたり自らが感じた本当に大切なことを発信し、それが日本サッカーの成長に少しでも繋がってくれるように

日本代表、日本サッカーのためにもう一度指導者が見直す必要がある

最近では色々な場所でサッカースクールがどんどん立ち上がっている。

世界何カ国にもあるスクールもあれば、海外チームが行うスクールもあり、個人で行うスクールも。

これは我々指導者が選ばれる立場であることを意味している。

 


今までは「ここ」にしかサッカーする場所がなかったのが、今では「ここ」じゃなくてもよくなっている。

これは競争力が上がり、指導者の質も向上が期待できる。実際にどんどん指導者ライセンス保持者が増えてきて、ある程度日本サッカー協会が定める方針でトレーニングをするところが増えてきている。


ただ、これはスクール生を増やすという目的で行われている場合がほとんどだと感じる。

指導者の質は、選手の成長に向けたものではなく保護者が安心することや、選手に教えることが目的になっていると思う。


しかしサッカー指導の本質はそうではないと感じる。

これは個人的に思っていることなので、あくまでこいつこんなこと言ってんのか。という程度に聞いてください。笑

 

1,1年後5年後のために指導をしているか


よくあるのが身体的な能力が高い選手を前線に置き、後ろの選手は彼に蹴るのみ。
中盤を省略した縦ボンサッカーです。
これでは育成年代で必要な駆け引きや、テクニックは養われません。

 

もちろんそういう選手の個性を生かすために、これもあるという1つのオプションで相手によってそれを変化させられるならまた違います。

ただほとんどの場合そこまで考えていないと思います。

 

我々は彼ら子供の未来を背負っています。今良くすることも大事ですが、1番は数年後より良い方向へ導けそうなのか、です。

2,個性が無くなるチームはチームではない


一人一人人間は違う個性を持っています。
背が高い子もいれば低い子も。
太っちょの子もいればガリガリの子も。
足が速い子もいれば遅い子も。
ポジティブな子もいればネガティヴな子も。

同じ人間は一人もいません。


私はそれでいいと思っています。
自分の好きなように生きる方が絶対に充実した楽しい人生になります。

ただある程度こんな風に考えていけばいいだろう、こんな風にしていけばいいだろう、というような意見はあるのでアドバイスはします。
でも選ぶのは子供です。

だってこっちがいいと思ってることでもよくないことなんて絶対にあるでしょ?

それに自分自身がこのままじゃダメと思わないと人間って絶対変われないですよね。


それなのによくよく見る光景は、みんなと一緒なきゃダメだ。1人だけ違うことするな。
もっとひどいのは、全く同じボールの持ち方に選手を矯正すること。

持ち方なんてなんでもいいんですよ。
ボール取られずに攻めれれば。

それなのに自分が考えた方法を子供に押し付けすぎな気がします。


一人一人違う姿、性格、プレーだからおもしろいんですよ。
みんなと一緒じゃなくてもいいじゃないですか。
出る杭はどんどん出てくれと思っています。

 

3,楽しいからたくさんサッカーをする、たくさんサッカーをするからうまくなる


幼稚園や小学校低学年では比較的よく考えられていますが、高学年や中学生、高校生では考えているところは少ないように思います。

これはいくつになっても絶対に変わらないものです。
中学生だから厳しくしないといけない。高校生だから勝つことを最優先に考えないといけない。
こんなの全然指導の本質じゃない。

学年や、名前でなく、サッカーをしているのは彼らです。
彼らを見れば何をすればよいかわかると思います。


僕の行っていた高校は本当に恵まれていて、上の3つが全て満たされていました。
毎日の部活が楽しみで仕方なくて、早く授業終わって早くサッカーしたいという思いが本当に強かったです。

練習でも皆さんが思っている練習という練習ではなく、遊びの延長線上のような本当に楽しくてずっとやっていたくなる練習。

さらに監督はほとんどグラウンドに出てこない。たまーに出てきたと思えば、何かすけべなことを言っているような監督でした。

そんな場所にいて後々みんなでよく話し合っていたのは、俺らってほんまにサッカーうまくなったよな。です。

中学生のとき都道府県選抜に入っていた子やJクラブのジュニアユースでやっていた子など、自分たちより明らかに高校一年生の時点では、格上の子がたくさんいました。

僕の同学年で選抜に入っていた選手は2.3人でした。

そんな私たちが県大会で優勝し全国大会でも上位に進出しました(具体的には言えませんすいません)

楽しみまくった練習で、明らかに格下であった僕たちがです。

 

これは本当に一から指導者が見直さないといけないことだと思っています。
パッと見で良い指導をしているのが良い指導者ではありません。

数年後にうまくなっている、より良くなっているのが良い指導者だと思います。

こんな指導者が増えれば日本代表がもっと魅力的で強くなると思います。

本田圭佑や香川真司を超えるような選手を育てるためにはもう一度見直す必要があります。

メッシやネイマールなど規格外の選手を育てるためにはもう一度見直す必要があります。

 

日本サッカーのためにもう一度考え直しましょう!!!